Best of 2012

Reviewer : 鈴木 嵩明(ghostlate)


■suis la lune/Heir(fasaden records)
スウェーデンの激情ハードコアバンド。
ずっと欲しくて、今年ようやく手に入れた。
美繊細かつ男泣きの情けなさがあり、どこか暖かい雰囲気を感じる一枚。
今年リリースされた”riala”よりこっちの方が断然好きです。


■sora/灯台の上で待つ(stiffslack)
soraの最後の音源。
エモ、激情の雰囲気も残しつつ新たな一面を見せてくれた音源。
人間味があるというか、心の奥をグッと掴まれるような唄心満載の楽曲。
素晴らしいです。


Merchant Ships/For Cameron(count your lucky stars)
ミシガンの激情ハードコア。
変拍子の多展開、どこをとっても嫌らしくなくて好き。
このくらいが丁度いい。


■Archives/Decline(Tokyo Jupiter/Dizzy Storm Records)
リリース自体は2009年ですが、今年一番聴いた。
すでに解散したスコットランドの5人組激情ハードコア。
爆発力のある力強い絶叫とヨーロッパ特有の美しいメロディーの畳み掛けがすごい。


Beau Navire/Lumens
US激情ハードコア!Loma Prietaのメンバーも在籍。
泥臭くて甘酸っぱくて最高です。
いろんな部分の無駄がありすぎて素敵!


Reviewer:隠岐厚哉(case arc)


■dowsing/it’s still pretty terrible(count your lucky stars)
昨今のempire!empire!とかsnowingとかalgernon~とかcount your lucky stars周辺の俗に言うエモリバイバルが俺の中で終了する寸前に購入。上記に挙げたバンドって確かに凄い良かったんすけど、なんだか惰性で聞いてる感じがあって、なんかな…と思ってる最中、名古屋のstiff slackで貰ったcount your lucky starsのレーベルサンプラーでdowsingを知りました。PROMISE RINGを彷彿とさせるシンプルな楽曲にグッドメロディなんですがやっぱり今の時代って事で、ちょっとチャラい感じとかがチャリンコ乗って川沿い走ってる時とか、好きな子の事を考えてるときとかに合う。まさにエモ!


■coffin pricks/Group Home Haircut(stationary(heart)recordings)
Chris Thomson(ex-Circus Lupus,The Monorchid ,Skull Kontrol,Red Eyed Legends,Ignition,etc…)のnewバンド!って事で購入。wireとかteletvision的な所謂ポストパンクサウンドなんすけどChris Thomson関連の音源を今年集め出した俺からするとChris Thomsonの一貫したスタイルを貫きつつ新しい事をやろうとする姿勢に感服。歴史を感じる作品。


■3rd happy hardgore/demo(self)
詳しい情報はわかりませんが北海道で活動している3rd happy hardgoreの三曲入りデモ、ドラムとギターによるインスト。一体何がどうしてこうなったんだと言う位のハチャメチャサウンド。アルビニ大先生の御尊顔が浮かんできます。曲タイトルやインナー含め、全体的にこの人達レイプマン好きじゃね?オーラが凄いすね。こうゆう実験的なバンドが沢山出てきたら俺、凄い楽しいんすけどね。


■forms of talk/tape(self)
from ten to nine企画で一緒に演ったイギリス人と日本人の混合バンド。その頃自分はQ and not U.north of america.polvoって感じの流れで投げっ放し系のボーカルに凝ってたんですけどまさにその辺!!って感じのバンドです。ライブ終わった後に「おめーの演ってるバンド、早いpolvoみたいだな!!(もっと優しい言い方でした)」って言われたんですが、完全にお世辞にしか聞こえなかったです。彼らの方がpolvo度高かった。で、内容ですが、シンプルなドラムとベースにフックのかかったギターリフ、全体的にポップな楽曲に、あの投げっ放し系ボーカルが乗ってるまさに1番ズルい奴です。上に挙げたQ and not U.north of america.polvoとか好きなら好きやろ…って感じです。これが東京で見れるのは個人的にかなり嬉しい。


[番外編]■telefon tel aviv/fahrenheit fair enough(Hefty!Records)
個人的な話になりますが、今年1年振り返るとネガティブな事を考える時間が多くて、これ以上何も考えたくねー!って時に良く聞いたのがこちらの音源です。そもそも自分の中でエレクトロニカとかアンビエントみたいな電子音楽はチャラい。って枠組みだったんですが、大人になったんですかね。寝る前とかこれ聞きながらジンジャーミルクティー飲んで1人でよくスカしてました。宇多田ヒカルのHEART STATIONと共にイージーリスニング界の至極の作品と呼ばれています。


Reviewer:田邊将(malegoat/fuzzbox/Dessert it yourself)


■coffin pricks/Group Home Haircut(stationary(heart)Recordings)
今年リリースの物だとこのEPを強く待ちました。
レーベルで注文するが一向に送られてこず何度もレーベルに催促しましたら
催促した分だけ届いた思い出があります。
DCより70年代からのpunk,post punkの荒々しさを現代解釈したと思います。
多分他の人が上手く書いてくれます。


■nervosas/descension(self)
カナダはオタワのバンドなんですがPDXの音がします。
wipersとdead kennedysとUMEA punkを足した感じです。
スピード感が冷たい風を浴びてる感じがします。


■the observers/so what’s left now(Yellow Dog Records/Arschkarte Record)
PDXのバンドで現RED DONSです。
RED DONSよりガレージ色が強く、dead moonからサイケ色を抜いた
代わりにramones入れた感じがカッコ良いいです。
舗装されてない道路の水たまりをばしゃばしゃ進む感じが良いです。


■jimi hendrix/BBC Sessions
この人のライブ版はどれも新鮮に聞こえます。
決められたレールの上は走らない”音”がいつでも勇気をくれます。


■Hop Along/Get Disowned(Hot Green Records)
沸点が高いCat Powerです。
全力感が切なさを与えてくれます。
結構エンディングテーマ的に聞いてました。

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