Best of 2012

Reviewer:佐藤英樹(akutagawa)


■Retisonic/ Robots Fucking(Arctic Rodeo Recordings)
なにかとbluetipと比較されがちですが、エッジ・フックの効いたロック色、アグレッシブ感のあるパンク色は健在、いや研鑽されております。
兎にも角にも私は大好きなのです。
また、相変わらずのアートワークや装丁の懲りようで、是非ともLPでの購入をお勧めいたします。
JasonがDirector(?)、そして出演しているmusic videosも必見であります。


■the evens/the odds(DISCHORD)
一言、求めていた音でありました。


■Pinback/information retrieved(Temporary Residence)
だいたいPinbackは外れなく、無難なんですよね。
いや悪い意味は一切無く、“型”といいましょうか、“節”とでもいいましょうか、確固としたCharacterがあるわけです。
まさに横綱相撲。格闘家でもバンドでも“型”が有るのと無いのでは雲泥の差分があります。
A面の「His phase」は名曲です。


■theSun/twelve inch six songs(FINE TUNING!)
2009年のmass of the dead songsから約3年ぶりのアルバムです。
本作からイサイさん脱退、SONZAIからFINE TUNING!へ戻るなどと変化はありますが
theSunもその“型”のある稀有なバンドです。
イサイさんデザインのジャケットは本作もすばらしいですね~。とと、Innerのleafletに印刷されている写真は2008doitのものでしょうか。。。
つい先日の下北沢ERA、新宿ninespicesでの爆発的なライブも記憶に新しい。


■Z/絶塔(throat records)
初聴、ベロのイントロから聴いたこともないようなギターの音が炸裂しました。
ベースが抜けてからか、特に魚頭さんのギターが凶暴になった気がしますが、サトシくんのドラムと相まって衝撃的なグルーブ。
サックスもさることながら、ネモジュンさんの類稀な表現幅も驚嘆の一語。
来年2/9(土)には新代田FEVERでZ会17発
w/MOUSE ON THE KEYS, GOMNUPERS
そしていよいよ最後2/16(土)には渋谷O-EASTで大Z祭
w/cryptcity, NICE VIEW, 9DW, Ropes, DMFB(Dub Magus From Beirut), skillkills, M.A.S.H(大沼志朗、森順治、雨宮拓)+井野信義, セノオGEE, and …?


※ ■Shores./To Volstead(NO IDEA)
これは去年のリリースですが、今年よく聴いていたので次点ながら挙げときます。


Reviewer:高岡祐介(BROWNTROUT)

2012年リリースの惚れた音源達です。(順不同)
ちょっと偏った感じもあるけど、しょうがないよね。
色々呑み込んで現在進行系の音を垂れ流してるバンドが好きって事で。
私は家でしか音源を聴かないので、音源にまつわる大したエピソードは無いのですが、
だいたい独り酔っ払って壁を眺めてます。泣いたりはしません。


■JOHN WESLEY COLEMAN Ⅲ/THE LAST DONKY SHOW(GONER RECORDS)
GOLDEN BOYSのメンバーでもあるJOHN WESLEY COLEMAN ⅢのGONER RECORDからのソロ音源。
勿論GOLDEN BOYSの最新作もイケてますが、
こちらは更にガレージ、サイケ、カントリーや50’s〜60’s辺りのサウンドを遊び心満載に仕上げた感じ。めっちゃドリーミング。
ROKY ERICSONが好きな人は絶対好きだと思いますよ。


■NUDE BEACH/ST(self)
NYブルックリンの3人組バンドの自主レーベルからの2ndLP。
最近はどうやら各方面で話題沸騰なバンドらしいですが、そりゃそうでしょ。だって文句なしに曲がいいもの。
50’s〜60’s、BRUCE SPRINGSTEEN好きな人オススメです。
そして何よりBENT OUTTA SHAPE好きな人には聴いて欲しいなぁ。この気持ち分かってくれると思います。


■THE EXPLORERS CLUB/Grand Hotel(Dead Oceans Records)
サウスキャロライナ発6人組バンドの2作目。
THE BEACH BOYSの影響をかなり感じるけど、よくある何番煎じなんかじゃありません。
とんでもなくクオリティ高いです。コーラスワークとか緻密だなーと感心しちゃいます。
このバンドをきっかけにソフトロック・ブーム襲来しました。


■NATURAL CHILD/FOR THE LOVE OF THE GAME(BURGER RECORDS)
ナッシュビルのロックンロールトリオのBURGER RECORDからの2ndLP。
THE ROLLING STONESあたりの影響をベースにしてブルース、ガレージ、はたまたレゲエな曲まで。
どれもキャッチーに仕上がってます。
こういう事出来るのがセンスのいいバンドなんだよなぁ。


■THE OMENS/FUZZ FADES AND ESCAPADES(SOUND FLAT RECORDS)
コロラドのガレージー過ぎるロックンロールバンド。リリースは良質なリリースの続くSOUND FLAT RECORDSから。
タイトルからも予想できる通り、ファズギター全開にうねりまくってます。勿論オルガンもシャバシャバ。
一曲目から最後まで一貫したハイテンションなガレージサウンドを堪能出来る一枚。

番外



BLACK HOLEとDEBAUCH MOOD
昨年終盤〜今年に至り活動が本格化した両レーベル。現在も共にセンス抜群なリリースを続けております。
日本のレーベルとしては今年特に印象的な両レーベルだったのでピックアップさせてもらいました。
私の参加するSUSPICIOUS BEASTSの1stLPのスプリットリリースもしてくれています。
昔からライヴハウスで顔を合わせたり酒を飲んだりしてる友達が、バンド以外でもシーンに深く関わる手段があるってのを実践してくれているのは嬉しくもあります。
今後の活動も大注目です。

Reviewer:佐藤洋介(malegoat/senseless records)


■EVERYONE EVERYWHERE/S/T(2nd)(SELF)
ここ数年アメリカで盛り上がりをみせている90’S EMOリヴァイヴァルシーンの中でも頭一つ飛びぬけたセンスを披露しているバンドと個人的に思っているフィラデルフィアのエモ・インディーロックバンドの2ndアルバムです。1stも凄い良いですが今作の方がより洗練されてアレンジ幅も広がり最高に格好良かったですね。これは自主リリースで1stと同様にSELF-TITTLEなんですが、TWITTER上でのIFYOUMAKEITの人とのやり取りでなぜ二枚ともセルフタイトルなんだ?という問いに対して、これまでのルールを破りたかったと言っていて、その後もデジタルへの反抗があるよ的な話をしてまして今作も自主リリースでUS盤は12″LPのみだし、アナログへの拘りとかピュアなDIY精神もあるみたいでその辺も共感できてなんだかきゅんきゅんする感じなんですよね。日本来てほしいです。今後mostoff的にも色々絡んでみたいバンドであります。


■MINUTES/S/T(SELF)
これも今年の衝撃の一枚ですね。まさかの300枚限定で即効でSOLD OUTしてしまったRyan Nelson (Soccer Team, Beauty Pill, Most Secret Method, Routineers)率いるパンクロックバンドの1stアルバムです。最近めっきりいなくなっていたこれぞDCロッキンなサウンドでこれよこれ!これを待ってましたといった感じで大興奮しました。Ryan Nelsonのやるバンドは大体格好良いんですがこのバンドのギターの音色、歌のリズムとかめちゃくちゃどつぼにはまりましてやっぱDCですよねと今年の製作意欲にもろに影響を受けました。これを聞いたことによってbluetipとかも再熱してretisonicとか他の人も書いてるcoffin pricksとか聞きあさりまくりでした。こんな素晴らしい音源が300枚限定でもう手に入らないなんてもったいないです。。欲しい人は頑張って中古で探しましょう。


■sora/灯台の上で待つ(STIFFSLACK)
これは個人的にもmostoff的にも重要な今年の一枚。詳しいことはinterviewページに全て記録されているのでそっちもチェックして下さい。僕個人としてこのバンドとの繋がりは長く深かったので色々な思い入れもあったりするんですが、これまでのバンド活動も見てきた身としてこの作品での彼らの現在の音を聞いて素直に素晴らしいなと思ったのです。人間味が音そのものに反映されている数少ないバンドでした。また動き出す事があるのかないのかわかりませんが僕の中にこの音源はずっと鳴り続けるでしょう。


■OFF!/S/T(VICE)
ex-BLACK FLAG,CIRCLE JERKSのKEITH MORRISを中心にDIMITRI COATS(BURNING BRIDES),STEVEN MCDONALD(REDD KROSS),MARIO RUBALCABA(HOT SNAKES/EARTHLESS/ROCKETS FROM THE CRYPT)の超強力なメンバーからなるUSハードコアパンクバンドの1stアルバムです。これはもうメンツみただけでうおーって感じですけどさすがまったく外さない内容でシンプルなパンクロックサウンドなんですが、過去の栄光にすがるわけではなくしっかりと現代的なロックンロールの要素もあってこんなの燃えるに決まってます。あーやっぱパンクだなーって。


■ANNABEL/YOUTH IN YOUTH(COUNT YOUR LUCKY STARS)
これ入れるか凄い迷ったんですが、この師走に出た衝撃として書きます。このオハイオの4人組の若者は1stではもっと今時のリヴァイヴァルエモ感がめちゃあったんですけどその後にリリースしたシングルでは少しパワーポップやインディーロック的アプローチをみせていて期待はしてたんです。そしてCOUNT YOUR LUCKY STARSからリリースされた今作2ndアルバム。やばいです。これまでの集大成的に全てをまとめてきていてさらにこれまでよりももっとコーラスワーク、メロディーに重点を置いた内容でセンス抜群。SUB POP,POLYVINYL,MERGE辺りから出ててもなんらおかしくないクオリティーですよこれ。エモリヴァイヴァル勢がローファイに流れてく感じとかこういう風に変化してく感じとか自然な気がしてうんうんと一人頷いている年末です。

※センスレスにいるので上記以外でもいっぱい良いのありましたよ今年も。YOU BLEW IT!とかWHITE LUNG,COFFIN PRICKSもそうだし。まだまだ世界には格好良いバンドが沢山いるんですわー。

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