Best of 2013
Reviewer:田邊将(malegoat/fuzzbox/Dessert it yourself)
■the courtneys/S/T(Hockey Dad Records)
中学生がバンドやりましたみたいなノリで凄く気持ちいいです。
サーフとガレージをteam dreschが割った感じですが恐らく思想背景は無いと思います。
■the babies/the babies
■the babies/Our House on the Hill(Woodsist)
woodsのベースとvivian girlsのギターによるバンドでガレージは元より meets カントリーな
雰囲気で遠くにLemonheadsて感じでもあるんですが歌い回しがどことなくbob dylanで恐らく大変な愛を持ってらっしゃる感じがします。baseの人はRecessからリリースのバンドやってたっぽいっす!
■Kevin Morby/Harlem River(Woodsist)
それでこの、woodsのベースのソロ。これがめちゃめちゃ良いです。ゆる~いサイケにフラフラ揺れる声でNYでの悲しみを歌ったつって年齢は今年26でしたw
渋みはあります。
■PINPRICK PUNISHMENT/JOIN MY ARMY(black cube)
超かっこいいです。
特にライブがかっこいいです。
誰かが絶対上手く書いてくれると思います。
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今年もいっぱい良いのがありました。
特段、今年はビートの利いた物が好きで良く聞いていました。
ありがとう2013!!
Reviewer:佐藤英樹(akutagawa)
2013年も洋邦さまざまなアルバムがリリースされました。
redhare、the obits、Deathfix、T/T/T、INTO IT. OVER IT.、owen、等々。
特にGENERATIONALSとLEMURIAのアルバムが良くて、頻繁に聴いていましたね。
ただ、ちょっと今回は邦をメインに挙げて2013年を振り返ろうかと思います。
■play dead season/JUNK HEAD(SAYHELLOTONEVER)
このバンドはこの一枚で化けました。
ライブも回を重ねる毎に凄味が増してきて、なんだか感動しましたよ。
小岩ブッシュバッシュでのツアーファイナルの盛り上がりは記憶に新しいです。
脂がのってきたところでの小休止、2014年は復活あるか…?
■Shipyards/Night of Fire(WATER SLIDE)
去年は僕らの企画にも出演してくれまして、非常にいいライブでした。
なんというか、勢いと自信がみなぎっているようでしたね〜。アルバムが良い証拠です。
特に「bad illusion」は快曲です。心地いい。
最近のライブが本当に最高なので、音源と合わせて是非。
■LONG GOOD-NIGHT/BROWNTROUT(mostoff)
mostoff第一弾リリース。私の独断と偏見であげちゃいます。
良いアルバムなんです、ホントに。またPVが良いんですわ、是非見てもらいたい。
酒と背中で語るような、ミソちゃんの美意識が溢れたアルバムです。
2014年はBROWNTROUTの年になるか。
■ReddTemple 12/Redd Temple(self)
一昨年くらいから「凄い凄い」と噂を小耳に挟む事が多く
去年はやっと対バンもできまして、いよいよ評判の真意が分かりました。
日本のAntelopeって感じで、それでいて独創性がキラリ。
凄まじいです。
■333/quizkid(SAYHELLOTONEVER)
実はアルバムリリース前にmostoff記事を書こうと予定していたのが、私事の繁忙により書ききれず
記事を書くことなくツアーファイナルをむかえてしまいまして、ここの記事で返せたらなと。
quizkidの結成は2002年頃。前身バンド「スクリーム」で当時のベースが抜け、
それを立て直すために大杉さんと広井さんがリハビリ的にはじめたバンドがquizkidの初まり。
(当時の「スクリーム」の音は俗に言うオルタナな音だったそう。ダイナソーJr. が大好きだったとのことで、なんとなく想像がつきます)
ここに広井さんと高校の同級生だった林さん(颱風一家、200MPH)がギターで加入し、大杉さんはギターをベースに持ち替え、現体制となります。
私が大杉さんに出会ったのはたしか2011年でしたか。ちょうど林さんとアルバムデザインの件で代々木で落ち合う時でした。
大杉さんは今と変わらず一見強面な風貌ですが、会話を交わすと温良な表情と柔和な笑顔が印象的でした。
「333」リリースツアーでは大阪・名古屋と同じワゴンで一緒に回りましたが、また広井さんも柔らかい方で
このお三方の人柄もquizkidの魅力かなと。
話は戻って、アルバムのタイトルである「333」。これは東京タワーの高さとのこと。
またアルバムの3曲目“右の頬”という曲は、楳図かずおの「わたしは真悟」という作品が着想の得ているそうです。
私は作品を読んだことはないですが、ジャケットやリーフレットを見てみると
東京タワーとそこから飛び降りる少年(少女?)のシルエットがあります。
「わたしは真悟」という漫画もそのようなシーンがあるようで、このアルバムのモチーフともいえるデザインですね。
これぞクールジャパン。今年一番効いた曲はquizkidのフラスコでした。
是非聴いてもらいたいアルバムです。
Reviewer:高岡祐介(BROWNTROUT/SUSPICIOUS BEASTS)
■THE NIGHT MARCHERS/ALLEZ! ALLEZ (SWAMI)
ROCKET FROM THE CRYPTやDRIVE LIKE JEHU, HOT SNAKES等で活躍していたJOHN REISを中心に結成されたサンディエゴのバンド。本人がオーナーを務めるSWAMI RECORDSからのリリース。上記の過去バンドの延長線を想像してたら、裏切られました。メロディやリフがいい具合に切なくてカッコイイ。
■THE OBLIVIANS/DESPERATION(In the Red)
メンフィスガレージヒーローのIN THE RED RECORDSからの16年ぶりの最新作。それぞれのソロやバンド音源からこのバンドを聴き始めた私にとっては今作品は非常に楽しみなものでありました。全メンバーがソングライターでそれぞれ個性有り味有りな曲を作るもんだから、また新音源も聴きたいと思うし、それぞれの作品ももっと聴きたいとも思う訳です。ゲストでMR.QUINTSONとMISS PUSSYCATが参加。
■TY SEGALL/SLEEPER(Drag City)
サンフランシスコの奇才TY SEGALLのソロ最新作。本作品以前は結構ノイズ感が強くてごちゃっとしたイメージがあったけれど(多作過ぎてそんな事ないのかも)、本作品はサイケデリックなアコースティックサウンド。ELLIOT SMITH辺りを彷彿とさせるんだけど、何か全然違うんだよな。心地よいんだけど毒の沼。
■DARK RIDES/WALK THE FLOORS(Do Ya Hear We!)
チャタヌーガの男女ボーカルバンドの初アルバム。HIDDEN SPOTやFUTURE VIRGINS,JACK PALANCE BAND,TULSAのメンバー在籍らしいです。サウンドもFUTURE VERGINSっぽさもあったりするけど、JAWBREAKERヨロシクなリフもあったりで良し。何より男女ボーカルのバランスがいいバンドって久しぶりだなぁ、DRUNKEN BOAT以来かもなぁと少し感慨深い気持ちにさせてくれました。
■SUSPICIOUS BEASTS/NEVER BLOOM(ALIEN SNATCH!)■BROWN TROUT/LONG GOOD-NIGHT(mostoff)
手前味噌ではありますが、昨年は2枚のレコードリリースにあやかれましたので最後にコチラを入れさせて頂きました。
お手元に、是非。
Reviewer:佐藤洋介(malegoat/senseless records)
■the bad spellers/an album titled as ourselves(self)
日米夫婦のインディーポップデュオ”the bad spellers”の2ndアルバム。前作のアルバムも凄く良かったんですが、まったく注目されずに今作もひっそりリリース。夫婦だから?作り出せる独特のハートウォームで多幸感素晴らしいインディーポップサウンドでアコースティックギターやチープな打ち込みを使ったお世辞にも上手くは無いサウンドクオリティーなんですが、心の何かを満たしてくれる温かみ溢れる楽曲でこれぞ人間味が音に表現されてるんだろうなといったセンス抜群のポップソング。もう少し注目されてもいいのではないでしょうかね。来日待ってます。
人間的にも愛して止まない東京のドライヴィンロックバンド”threadyarn”待望の2ndアルバム。相変わらずのドライヴィンに疾走するロックンロールサウンド大爆発です。何よりも今作は島さんのギターのソリッドさぶっとさ、独特の歪みが凄まじく格好良いのですが、それを支えるベース、ドラムもごりごりと負けず劣らずなサウンドを作り3ピースで出してるとは思えない全体的な音の太さがまじでロックンロール。ぎりぎりでぶつかり合うひりひりとした緊張感がアルバムとおしてあってあーこれは圧倒的だなと今作も最高でした。いつでもライブを見たいバンドです。今作はレコーディングも自分達で行っていたり相変わらずの洒落たステンシルジャケだったりと拘り感じまくりで全て素晴らしいです。レコ発行きます。
■LEMURIA/THE DISTANCE IS SO BIG(BRIDGE NINE)
NYバッファローの女性ヴォーカルオルタナ・エモ・インディーロックバンド”LEMURIA”の3rdアルバム。JAWBREAKER meets DISCOUNTなメロディックパンクスタイルから前作でJ.ROBBINS(ex-JAWBOX,BURNING AIRLINES)をプロデューサーに迎えた事もあってか徐々にオルタナティブなサウンドへシフト。前作はかなりエモーショナルな仕上がりでしたが、今作はその初期の雰囲気と前作のちょうど中間の様なここ最近のバンドにはいそうでいない絶妙な楽曲スタイルに進化。そして今作もSHEENA嬢の安定のメロディーセンスを披露でこれは好きな人めちゃめちゃ多いと思います。あー来日…
■THEIR/THEY’RE/THERE/S/T(POLYVINYL)
Evan Weiss (INTO IT. OVER IT.)、Mike Kinsella (OWEN/AMERICAN FOOTBALL/JOAN OF ARC)、Matthew Frank (LOOSE LIPS SINK SHIPS)というUSシカゴの新旧エモ・バンドの重要人物たちが集ってしまったスペシャルバンド”THEIR/THEY’RE/THEREの1stミニアルバム。上記見てわかる通り現代のこのシーンのオールスター的なバンドで僕の周りの2013年を賑わせまくったT/T/Tです。細かい事書く必要のない完璧なエースバンドでした。さらにライブの方が100倍いいんだからもう言うことなし。エヴァン!(“Analog Weekend”)
■INTO IT.OVER IT./INTERSECTIONS(Triple Crown)
僕の中で2013年は完全に彼の年でした。シカゴのエモ・インディーロックヒーローINTO IT.OVER IT.ことEvan Weiss。アルバムとしては2ndなんですがとにかくリリースしまくりだしどれもクオリティー高すぎ。歌うますぎ。良いやつすぎって事で全て衝撃でした。本国でもOWENが前座になっちゃうよってくらい人気凄まじいみたいです。PITCHFORKでもレビューされてたりと注目度が伺えます。2014年も凄い事になりそうです。
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はい。相変わらずのゆるさで2013年11月頃には今年もベストやるからね!と皆に伝えてレビューが揃ったのが2014年1月のもう中旬。さすがです。皆さんご苦労様です。
今年は身の回りの新譜を聴きつつも流行りなシンセポップ、ニューウェーブ的なものチェックしたりなぜかcurtis mayfield,gil scott heron等の往年の名盤を聴いたりしてました。こうして皆のレビュー見てるとこれだけよく飲んだりしてるのに全然知らないの紹介してたりして皆色々聞いてんだなーと感心してしまう始末です。。まあ飲んでる時音楽の話なんてしないんでそりゃそうか。mostoff的にはBROWNTROUTを出したり少し動きつつも仕事の変化に追われ(言い訳)全然更新しなかったりで今年はもう少しちゃんとやれたらなあとふわっと考えてます。やったら面白いだろうなって事は結構あるんですけどね・・酒の肴で終わるというダメっぷり。まーそれなりに頑張ります。最近は子育てが楽しすぎるのとワインがおいしいです。ことよろ。